2020年1月25日

バスケ

スポーツ大国アメリカ。

我がニューヨーク州立大学バッファロー校(University at Buffalo なので、UB と呼ばれる)は、とりたててスポーツに強いわけではないと思う。
ましてや、私立大学でない。
しかしそれでも、フル規格のアメフト競技場がキャンパスにある。
どでかいプール、さらにはそれとは別に飛び込み競技用のプールもある。観客席付き。
そして、バスケットコート。
ユーチューブやテレビで見れるNBAのプロ・バスケットボールの試合と何ら遜色ない(少なくとも、私の素人目には)。もちろん、大きな観客席付きだ。

大学スポーツは1大ビジネス。
大学はどれだけスポーツにお金を使っているんだ、とぼやく人がいるのもうなずける。

子どもが通う地元の小学校には、時折、UBの試合の無料チケットが来る。
これが来ると、小学校の生徒はタダ、保護者等はチケットを追加で買って見に行くことができる。
試合を選べるわけではなく、この日のこの試合、と固定されたチケットが来る。
UBの各ホームゲームで、この日の試合はこの小学校に無料チケット、次の試合はあの小学校、という風に巡回しているようだ。

少し前に、この無料チケットを使ってUBのアメフトの試合を観戦した。
ところが、、、試合がまず長い。
そして、ほとんどの時間、試合の時計が止まっている。ごちゃごちゃ反則の処理なり、攻守交代などをしている。
アメフトは、そういう感じらしい。
好きになることは、すぐには難しそうだ。

今度は、女バスの無料チケットが来た。
行ってみることにした。
正規で買っても、大人は10ドル、子どもは7ドル、と安い(私の場合、妻と私と中学生である長女の分は、買わなければならない)。

なお、男子はもっと高い。
他の多くの競技でもそうだが、男子の方が競技としては迫力に勝るだろう。また、UBの男バスはかなり強いらしい。
しかし、うちの子どもは全員女。女バスを見せたい。
女子の試合は、男子の試合と異なり全席自由席なので、すごく近くで見ることができるという隠れた長所も。

私の子どもは、バスケットボールの試合を観たことはなかった。
私の知識は、スラムダンクを100回位読んで知っていることのみ。
あと、高校の女バス部は東京都でベスト8とかまで進んで強かったなぁ。

いざ観戦。

。。。。。かっこよすぎる。

プロのNBAのテレビ放映そのままだ。
スターティングメンバー表とか、統計・記録(誰が何を何点入れたとか)が色々ある。
タイムアウトのときには、すかさずコマーシャルが流れる。
メンバーの紹介ビデオも流れる。
ホームゲームなので、味方が点を入れれば実況はすごく盛り上げ、敵が点を入れれば淡々と事実(「誰々が3点シュートを入れました」とか)だけをぼそっとした声で伝える。
審判が納得のいかない判定をすると、監督がオーバーリアクションで審判に抗議(?)する。テレビの光景そのものではないか。
ホームの選手は、試合後にサイン会を行う。結構行列ができる。
試合はクオーター制。1クオーターが10分で、合計40分。
クオーターとクオーターの間の休憩では、当然チアがたくさん出てきて、踊ったり、組体操したり、絶好調。

いや、かっこいい、というのはこのようにプロの試合っぽいからではない。
選手が、かっこいい。

選手がでかい!
選手名鑑が大学のウェブサイトにあるので、身長も分かる。
UB女子は、出てる選手の大半が180センチ台である。センターとフォワードは例外なく180台。
でかいっす。

しかし、一番かっこいい(と、子どもも言ってた)のは、ガード。
自分のスラムダンク辞書によると、彼女はポイントガードのはずである。
身長は157センチ。一番大きい選手と30センチ違う。
しかし、その彼女だけが監督から個人的に指示を聞き、円陣で残り4人の巨人たちに指示を出し、鼓舞し、攻撃は基本的に彼女から開始する。
自分は素人なので、彼女のプレイの程度は、試合を見ていても全く分からない。ただ、40分間ずっと出ていたから、中心プレイヤーなのだろう。
理系だったら、数学科に限らず数学の授業がけっこう必修なので、自分が数学の授業を教える可能性がある。
しかし、理系ではなかった(他の選手にも、理系は一人もいなかった)。
カナダ出身。

そう、バッファローはカナダと国境を接しているので、カナダ人の選手が多い。また、選手名鑑を見ると、ドイツやイギリスからの選手もいて、レギューラーで出場している。アメリカ国内でも、選手の出身は色々な州にまたがっている。
州外だと学費が高いから、彼女たちの大半は、奨学金をもらって入っていると推測します。

この日の試合は、残念ながら敗戦。
ただ、今日の時点で12勝5敗とある(当然、入れた得点、シュートの成功率、ファウルの数といったことは、各試合・各選手について詳細に書いてある)。
子どもももう一度見に行きたいということで、来月にまた行く予定。
正規で買っても家族5人で40ドル位なので、行きやすい。
家族全員が楽しめる趣味はなかなかないので、その意味でもありがたい。