2000年7月31日

北海道の詩 2

北海道は去年に続いて 2 回目。今回のメインは道東....じゃなくて研究発表。当然すよ。

今回は去年に比べていい事が 3 つある。

  • 去年は 2 日目の発表だったのに今年は初日。初日の夜にはじけていい、という神のお告げなり。

  • 去年は受験のためいそいそと帰ったけど、今年は後ろめたさがないこと。普段の行いのお陰なり。

  • 去年よりリッチな事。苦しゅうないなり。

新千歳空港。早速、JR 北海道フリーキップを買い込む。特急指定席乗り放題。がんがん行こうぜ♪

会場は室蘭。しかし、早速室蘭を通り越して有珠山の近い伊達紋別へ。
「ふっ、りっち」
ベンチの上でいそいそと OHP を書く。

学会は無事に終わり、2 日目の後には先生達のおごりで飲みに行く。
「学生はタダでいいよ」
なんて嬉しい身分!生のウニ、毛のついたままの毛がに、うまーい刺身。うん、天国。

次の日から行動開始。ひたすら特急で東進。ほぼ休みなしで、夕方、ついに北海道最東端の根室に着く。ケツが痛い。国後島に近い納沙布岬へ。天気は........霧! うきょー、何も見えん。国後も歯舞もない。泣く泣く市街に帰る。例によって宿がない。まあ、焦らずにメシだろう、とりあえず。霧だらけの街を歩いて Saty に横づけしてる回転寿司に入る。ううん、最高♪ 1 皿 100 円セール。そして、味は冷凍輸送されてきた都会の魚とはわけが違うぜい。

「海がしけだから、今日は釧路で水上げしてないんだよ」(つまり、その魚は今日はお休み)

って所もリアル。季節を問わずに何でもある東京の食卓って謎だよね。

20:50 の終電(なのに快速)で釧路まで帰る。乗客は 3 人... そして、道東めちゃくちゃ寒い。増田の唯一の防寒着であるトレーナーが.......ない!こごえながら寝ようとしたが、寝れない。

次の日、電車で屈斜路湖に向かう。途中に釧路湿原があるから電車むちゃ混んでる。屈斜路湖には砂風呂があるそうな。温泉もあるそうな。そして、クッシーがいるそうな。友達になろう。

最寄りの川湯温泉駅。屈斜路湖まで 11 キロ。摩周湖まで 20 キロ。バスなし、1 人でタクシー乗る金はない。むむむ。ふと駅の中に自転車を発見!...3 分後、増田は迷わずレンタサイクルを借りて出発。8 分後乗りこなす。摩周湖も乙なのだが、観光地化されてるという噂と、ガイドブックに「途中熊」と書いてあったので、ひよってやめる。

爽快!湿原の中の一直線の道を走ってくのは最高!山を登って登って屈斜路湖へ。途中、たくさんの蝶が車にひかれて死んでる。観察してると、蝶は動くものに寄って行く習性があるらしい。ドライバーは気づかないだろうな....

屈斜路湖と砂風呂は予想の通り観光地化されてて、ビーチの海水浴みたいだった。でも、帰りに名横綱大鵬を祭った相撲博物館と、体の休まる公衆浴場に入れたので、よろし。

トレーナーが帯広で発見された!列車の中に忘れたらしい。
「取りに来て下さい」
ふざけんな!!釧路と帯広がどれだけ離れてると思ってるんだ!(答:200km)それでも、帯広によって、夜行で爆睡して早朝に札幌まで来た。

天気は.... 雨。でも、ミーハー精神を少し発揮して、ラベンダーを求めて富良野へ。大雨と小雨の繰り返す中、気合いで駅から徒歩で行けるラベンダー畑へ。案の定、人人人。人は多いのはしょうがない(自分もその 1 人だし)が、観光バスで、畑のどまん中を走って頂上まで行くのはヤメてくれ。健康なのに、歩いて登る気がないんなら来るんじゃねー。帰れー。1 人で心の中でシュプレヒコール。でも、ラベンダーちゃんも排気ガスにやられっぱなしだよ。ラベンダーは満開だったけど、騒ぐほどではない。苦しゅうないぞ。穿った事を言えば、ラベンダーを見る事になってるから来る、有名で話のたねになるから来るってトコか(自分もその 1 人)。むしろ、ラベンダーワイン、ラベンダーアイス、ラベンダー餅など怪しい物を買い込む。

そして、最後に旭川で旭川ラーメンを食べる。うまい。やっぱり今回のテーマは食だね。食べ物のおいしい所は幸せであるよ。食と自然について色々体験できた旅だったぞよ。