1996年12月28日

自転車マラソン日記

先頭集団にぴたりついていきます。20 キロ地点つつじヶ丘。信号が多くてペースが落ちてきました。しかし、59 分 10 秒。世界記録に匹敵するペースで先頭集団は通過します。

都内の混雑は激しい。車も結構激しい運転する人が多いし。しかし、気候はベスト。道も広くて気持ちいい。先頭集団はまもなく新宿駅南口の 35 キロのチェックポイントに差しかかります。1 時間 47 分 55 秒。

山の手線内に侵入。都内は注意して走りましょう。さあ、どこで勝負をかけてくるのか。曙橋を通過。市ヶ谷の下り坂。ああっとスパートスパート。先頭スパート。増田つけない。ピッチがあがらない。足に来ている。みるみる差が開いていきます。飯田橋通過。先頭集団とは 100 メートル離された。増田苦しい。

さあ、最後の難関真砂の坂です。ここを越えれば本郷はすぐそこだ。増田選手ペースダウン!ストライドが伸びません。失速!失速!ばててます。

やっと登りきった。校門をくぐります。ゴール!タイムは 2 時間 17 分 37 秒。増田敗北。6 位に沈みます。

12 月 27 日(金)

自転車運搬マラソン第 2 日。ばん。ただいま渋谷をスタート。

増田は昨日の反省もあって今日は慎重なスタートです。甲州街道に出るまでは道がごちゃごちゃしていることもあり、ゆっくり行きます。やっと代田橋から甲州街道。最初の 10 キロを 32 分 35 秒。先頭集団から 1 分半の遅れ。

さー、エンジンがかかってきました。でも今日は信号にやたらとはまって、ペースが上がりません。調布に侵入。増田ただいま 12 位。つつじヶ丘の 20 キロ地点をただいま通過。20 キロを 1 時間 2 分 21秒で通過。先頭集団はすでに 500 メートル先です。

府中の登り坂。増田落ちません。ペースを保ってぐいぐいあがっていきます。順位をぐんぐんあげます。がしゃ!ああっと増田ランプを落した。前の選手に足を踏まれてランプを落します。ロスタイム。

中河原本宿。30 キロ地点です。この 10 キロを 29 分 20 秒。30 キロを 1 時間 31 分 41 秒で通過。先頭集団に迫っております。とらえた!とらえた!

国立市に侵入。車が少ない。増田車道に出て勝負をかけます。増田を曝走。1 キロ、2 分 47 秒、2 分 36 秒。スタミナを見せます。先頭集団はどんどん小さくなっていく。

早くも立川市に侵入だ。増田ペースが落ちない。確実に 2 分 50 秒を切ってきます。ついに最後の一人脱落。増田独走モードに入る。

39 キロ日野駅を通過。さー、遂に心臓破りの日野坂がやってきました。1 キロに及ぶ長くて急な大坂です。息をきらして登る、登る、登り切った。増田独走。もう 1 号車の画面からは後ろの選手を捕らえることができません。40 キロ地点を通過。2 時間 0 分 23 秒。デンシモに迫る素晴らしいタイムだ。

世界記録への期待がかかります。昨日とはわけが違う。分倍河原から一度も足を着いていない。おおっと、スパートスパート、世界記録へ向けて増田スパート。ついに地元大和田に戻って参りました。観衆の声援を受けて走ります。大変な喚声。観客も世界記録を意識していることでしょう。あと 50 メートル...ゴール! 2 時間 5 分 59 秒!世界新記録!世界新記録!東京八王子で素晴らしい世界記録が誕生しました。日本マラソン界の新星誕生です。