増田直紀のブログ

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2025年10月19日

ブルーロックとマルチンゲール

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サッカー漫画ブルーロックの二次選考では、次のルールで選手選考が行われる。次の問に答えよ。 ネタバレのようだが、ウィキペディアにも二次選考のルールは細かく書いてあるので、書いてしまって良いと見なします。 まず、選手3人で自由にチームを組む。 3人のチーム同士がお互いの合...
2025年8月19日

3回目の転職

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49歳にして、3回目の転職をした。 最初の転職は2014年だった(東京大学 → 英国のブリストル大学)。その時は、2回目の転職をするとは想像しなかった。 1回目と2回目の転職についてはこのブログで書いた。(この Google ブログは、ソーシャルメディア、あるいはブログの媒体とし...
2025年7月1日

アメリカの年金

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私の誤解も混じっているかもしれないが、アメリカの大学教員の年金について一教員の立場から紹介する。 日本と(私が5年半いた)イギリスと比べて、アメリカの年金の第一の特徴は個人年金であることである。 日本のように若い世代の支払いが年配世代の年金受給を支えるということがない。 イギリ...
2024年7月21日

アメリカ人の友達は?

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バッファローで子ども同士が遊ぶためには、ほぼ必ず親が車を出す必要がある。 そんな障壁があっても、学校はもちろんとして、誕生日会に呼ばれたり、学校の音楽の授業に付随するコンサートやオーディションで一緒だったり、私の大学で行われる数学のコース(Gifted Math Program....
2024年1月23日

大学教員が考える、子どものアメリカ大学選択

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アメリカの大学の学費が高いことは日本でも有名だ。 自分の子どもも後4年で大学なので、少しずつ調べ始めた。 このことを紹介している日本語の記事は多くあるので詳しくは書かない。 さて、アメリカに定住していると、日本同様、まずは私立か州立(アメリカには基本的に国立大学はないので、...
2023年5月28日

中国人ネットワーク

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子どもの通う学校には中国人やインド人が多い。私の住む学区は広域バッファローの中でも良い学区の一つとして認識されているので、教育熱心な親はこの学区に家を買おうとする。そのようなアメリカ人もそれなりに多いが、例えばアジア人の親は、この基準で住む場所を選ぶことが多い。うちもそうだ。 ...
2022年9月2日

アメリカの中学校:中身編

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前回のブログ では、アメリカの中学校探しについて述べた。 今回は、中学校の様子について述べる。 総論するのは難しいので、印象に残ったことをいくつか述べるのみにする。 音楽教育にすごく力を入れている。私の子どもの中学校だけでなく、学区全体でである。 小学校は(なぜか)1〜4年生で...
2022年8月11日

アメリカの中学校:学校探し編

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2019 年にイギリスからアメリカに引っ越した際の中学校の選択について述べる。 中学校の様子については、次回のブログで述べる。 アメリカの中学校といっても多様だ。ここで述べることは、私が住むバッファローの、その中でも私の例に過ぎないことをあらかじめことわっておく。 なぜ中学校? ...
2022年5月23日

10年ぶりの博士号輩出

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10年ぶりに、自分の指導学生としての博士号を出した(2人同時に)。 ここまで長かった。 理系の研究大学では、博士号を何人出したかは、大学教員にとって結構大事だ。我々の履歴書上も大事だろうが、実質的にもそういう卒業生が将来どこかの大学で教員になって(自分の勤める大学より格上の大学...
2021年11月1日

テニュア(終身在職権)と教授昇進の審査

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2020年度(アメリカなので、2020年8月〜2021年5月)にテニュア(終身在職権)と教授昇進の審査を受けた。 これについて、話して差し支えない範囲で述べる。 拙著 「海外で研究者になる」 にも詳しいが、テニュアは我々の生命線だ。これが取れなければ、いつにでも大学を追い出され...
2021年10月2日

グリーンカード

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2021年9月初旬に自分と家族全員分のグリーンカードが来た。 アメリカに永住可能である。 本記事では、グリーンカード取得までの私の経験について述べる。 この話題については、日本語でもたくさんの情報がすでにあるが、以下、既存の情報源には書いてない情報もあると思う。 私の申請の特...
2021年9月1日

やっとご教授

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2021年9月付けで准教授から教授に昇進した。 私の気持ちは、「長かった。。。」の一言である。 私は32歳で准教授になった。 これは日本では速い方だ。 欧米では、そもそも准教授の意味が日本と違うが(それについては拙著 「海外で研究者になる」 も参考になるかと思います)、32歳...
2021年1月25日

バンガードの投資

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コロナ社会になってから、そろそろ1年。 ブログは1年に2個くらいは書きたいと思っているのに滞っていたのは、忙しいからではない。ネタがないからである。 私は、コロナ下では、ブログに書きたいようなことがなかなか思いつかない。 とはいえ、コロナ下で、何も始めなかったわけではない。 ...
2020年2月26日

進路相談

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拙著 「海外で研究者になる」 を読んだ、という日本の大学学部2年生のAさんから、進路相談のメールが来た。 なかなか熱い内容だったので返事した。 やりとり(編集済)をここに載せます。 Aさんも快諾済です。 大学の教授職を目指しています。 自分も海外で研究者として働いてみたいと強...
2020年1月25日

バスケ

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スポーツ大国アメリカ。 我がニューヨーク州立大学バッファロー校(University at Buffalo なので、UB と呼ばれる)は、とりたててスポーツに強いわけではないと思う。 ましてや、私立大学でない。 しかしそれでも、フル規格のアメフト競技場がキャンパスにある。 どで...
2019年9月25日

海外就活2

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2017年8月から、アメリカの研究大学を主なターゲットとして就活を行った。 職種は大学教員。イギリスや東京のときと、職位はともかくとして同じである。 「イギリスの大学じゃだめだったんですか?」 「ブレクジットが理由ですか?」 これらの質問を避けて就活だけを語るのは、しらじらし...
2019年6月18日

モダンオランダ

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ブリストルに住む私として、オランダの第一印象と言えば、アムステルダムの空港(Schiphol)である。ブリストルからヨーロッパの外に行くには、ロンドン・ヒースロー空港まで2時間強の空港バスに乗るか、ブリストル空港から出発するかのどちらかをする(過去の私のブログ:「 ブリストルの空...
2018年10月1日

大連:大学編

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大連理工大学。 略して大工と呼ばれる。「だいく」ではない。和訳するなら「だいこう」でしょう。 理工大学という名前だが、人文系もある総合大学だ。 イギリスにはラッセル・グループと呼ばれる、24大学から成るトップグループがある。 ラッセル・グループの多くの大学は、世界の大学ランキン...
2018年9月11日

大連:日常編

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中国の大連に3週間行った。 大連の人口は(どこまで大連に含めるかには依るが)650万。 ロンドン(900万弱)とさほど変わらない。 なお、ロンドンは、ヨーロッパ(色々な数え方があるが、トルコとロシアは考えないとする)でダントツに人口が多い。人口でロンドンに次ぐ都市は、300万規...
2018年3月21日

ピアノのグレード試験

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一番上の娘が、7歳の時からピアノを習い始めて2年になる。 私も7歳で習い始めたのは同じだ。 現在のピアノレッスンの事情を知らないのだが、日本(私の子どもの頃の経験)とイギリスのピアノレッスンで大きく違うことの1つが、イギリスのピアノ試験だ。 娘が受けているのは、ABRSM(英...
2017年8月22日

実は、英語は読むのが難しい

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高校のとき、私は英語が得意だった。 しかし、大学院に入って少し経った頃には、英語はちょっとした苦手意識になってしまっていた。 特別なことはない。 受験英語は得意だったが生きた英語は苦手だっただけのこと。 今と違って、当時はまだネット上の情報や機会は十分でなく、自分は21歳ま...
2017年5月17日

赤の他人への対応、不惑での変化

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三つ子の魂百まで。 そこまで言わなくても、人間、大人になってから変化するのは難しい。 例えば、コミュニケーション力を高める努力をしましょう、と言っても行動を始めることができない若者はたくさん見てきた。どう変えるべきか、何を試すべきかを頭では分かっている場合も多い。ただ、彼らの...
2017年4月23日

パブで仕事

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ちょっとカフェで仕事してこよう。 日本でもよくあることだ。 オフィスや自宅を離れて気分転換をしたいのかもしれないし、出張中の 1 コマかもしれない。 さて、私の自宅の近くにカフェはあるが、東京と比べると限られる。 東京とブリストルを比べるのは平等ではないが。 実は、夜でない...
2017年1月5日

引き出しを増やす

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留学にしろ、ポスドク(博士研究員)にしろ、赴任にしろ、海外経験はプラスになると言われる。 具体的に何がプラスなのだろう? 語学の上達。 新しい友だちができる。 語学以外の意味で仕事の技術が上がる。例えば、ポスドクなら、日本で得られない質の研究技術(アイディア、実験・計算技術、...
2016年10月5日

イギリスで安いもの

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為替レートにもよるが、イギリスの物価は概して日本より高いので、イギリスの物価や物価の割に質が伴わないことについて不平を言うのは簡単である。 (為替レートにはよるが)イギリスが日本より安いものを挙げてみよう。 安いけど質が悪いものは除く。 乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト...
2016年9月24日

「帰国」する大学教員専用の研究費

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大学の研究者は、主に国から競争的研究費を(競争の結果として)得て、研究を推進している。 日本では、「科研費」というのが、多くの研究者にとって一番主たる研究費の源である。 規模・分野別に様々な「科研費」の公募が毎年出ている。 その「科研費」で、下記の公募にびっくりさせられた(昨年...
2016年7月22日

イギリスのトイレ

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イギリスのトイレ事情について愚痴るのは簡単だ。 日本語ブログがイギリスのトイレについて悪い・不便だ、と主に書いているのは 汚い。 公衆トイレが少ない、有料。 ウォッシュレットがない。 ただ、イギリスに住んでいる自分としては、これらは重要と思わない。 汚くない無料のトイレは...
2016年6月13日

算数ができないと景気が回る?

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平均的なイギリス人の算数がいまいちであることは、比較的有名である。 私が算数を生業としているからといって高い基準を言いたいのではない。 空港行きのバスに乗った。 料金は往復6ポンド。 ぴったりのお金を持っていなかった。 イギリス国の1ポンド玉は、日本国の100円玉より3倍ぐら...
2016年3月8日

教授になりたい人は自分で手を挙げる

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助教 → 講師 → 准(じゅん)教授 → 教授 これは、日本の大学教員の典型的な職階である。特任、特命、専任、テニュアトラック、といった修飾語が前につくと意味合いが変化するが、細かいので触れない。 イギリスでは Lecturer(=講師) → Senior Lecturer...
2015年10月2日

美しく写る富士山を探す研究

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富士山は、静岡県側と山梨県側のどっちから美しく見えるか? 大学・研究所の研究仕事も、しばしば、山がきれいに写る角度を探す作業である。 出てきた研究成果が富士山ならば、誰も文句を言うまい。 どこから見ても富士山は富士山だ。 こんな研究を日々目指す。 ただし、富士山級は簡単には生...
2015年9月24日

イギリスの小学校(その2)

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たった3ヶ月前に書いたポスト「 イギリスの小学校 」と重複がありますが、第二弾です。 海外に出ると日本の良さが分かる、というのは本当である。 最近の日本の小学校についてはよく知らないが、日本の小学校教育は次の点でイギリスよりも優れているように思う。 カリキュラムが国レベルで統...
2015年8月9日

お金があれば

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日本のみならずイギリスでも、研究者への道はお金に興味がない人が行く、という暗黙の了解を感じる。 しかし、最近お金に興味が出てきた。 お金がかかるからである。何が悪い! 「お金で幸せは買えない」と言う。 しかし、「お金で幸せを買える」と感じる状況が多過ぎる。 そのほとんどは、3人...
2015年7月14日

2週間シングルファーザー

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夏。家族の事情で、妻は自分より2週間早く日本へ。 3人娘のうち2人を連れて。 残った長女(6歳)は、父と2人暮らしである。 母と離れて暮らすのは初めてではない。三女出産の時は、長女と次女と自分の3人で、5日程度生活した(注:ジジババその他の手伝いは無し)。しかし、その時は当然...
2015年6月21日

イギリスの小学校

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ひとつの事例に過ぎないが、娘が通うイギリスの小学校について。 長期休みは、日本と驚くほど一致している。夏休みと冬休みはほとんど同じ期間。日本の春休みは、イギリスではイースターの2週間休みに相当し、年によって日が前後するが、時期・長さとも日本と大体同じである。 日本は3学期制で...
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